↑レイアウトコンテスト2007の応募作品はこちらからダウンロードできます↑
「H島ニュータウン」は一見シンプルなようでいて、とても欲張りな作りになっています。VRMレイアウトのメジャーな楽しみ方はほぼ一通りできる“万能レイアウト”です。
情景は線路に沿った区域を主に作り込まれており、運転台カメラから見えるところにうまく労力が注がれています。線路や地形は起伏に欠ける印象はありますが、地形テクスチャーの張替えによってきちんと地面が色付けされているので、さほど平板な印象は受けません。
トラックプランが面白く、長方形のエンドレスを枝分かれしたような非エンドレスが囲むかたちになっており、巧いポイント切替によって、単線、複線、並走のすべてをこのレイアウト一つで体験することができるようになっています。
エンドレス上の253系はビュワー起動直後に自動で発車するので、非エンドレス上の列車を発車させて運転を遊んでも良いですし、レイアウト上に散りばめられた地上カメラで景色を巡る楽しみ方もできます。
列車速度が半自動制御であったり、簡易に信号機の点灯が表現されているなど、スクリプトによる味付けもなされています。トワイライトエクスプレスの終点駅での機回しは、目玉のギミックのひとつです。
また、地上カメラや各種運転台カメラに自動で切り替わる区間もありますが、これが画角やアングルがきちんと考慮されていて、楽しさを盛り上げてくれます。
一点だけ、少し作りが甘いように思われたのは、列車速度の半自動制御です。これには運転していて“ありがた迷惑”と感じる場面もありました。253系を除きはじめは手動で加速する仕組みにもかかわらず、駅停車時などは自動で加減速がかかるので、運転者は若干戸惑いを覚えます。
手動と自動の振り分け方により配慮を加えれば、いっそうマルチなレイアウトとして完成度の高い作品になるはずです。


