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USO800鉄道さんの「美濃赤坂駅」は、VRMレイアウトとしては、スクリーンショット部門で櫻隼さんの新座駅と一二を争う出来だったかもしれません。添付資料の実景と比較ショットを見て、そのあまりの出来の良さに驚かれた方は多いのではないかと思います。
もちろんスクリーンショット自体も非常に内容の濃い作品で、画面内には、VRMレイアウト製作における重要なテクニックがお手本のように散りばめられています。

割とわかりやすい所としては、いくつかの建物は高度を下げて埋めることで部品の表情を変えています。一見目立ちませんが、部品が既製品しかないVRMにおいては重要なテクニックです。画面左奥の水色の鉄骨は逆トラス橋でしょうか、何かの設備を模しているようですが、工場っぽさが伝わってきます。こうした大胆な代用も、見所であり、かつ参考になります。
他にも画面中央の上下に2つ重ねられた交通標識といい、さりげなくランダムな向きで駐めてある自動車といい、実にたくさんのVRMテクニックが、堅実に、間違いなく、所狭しと詰め込まれています。
然るに、これだけの労作でありながら、主役が見当たらないのです。もちろんタイトルから言えば、主役は美濃赤坂駅ということになるのでしょうけれど、画面の中で美濃赤坂駅が際立っているかというと、皮肉なことに、駅同様に作り込まれた背景に埋もれて存在感が薄まってしまっています。
ここは例えば見せ方において、画角をもっと広角にすることでより駅構内の広さを強調した印象深い画が撮れたかもしれません。
少なくとも自分は、見せ方次第で十分入賞を狙えたはずと思います。とはいえ、応募作品そのものを食ってしまうほどの分厚い添付資料を拝見すると、被写体のレイアウトがスクリーンショット1枚で紹介しきれる程度のものではないことは確かのようです。募集要項には「1作品につき1枚まで」とはどこにも書いてありませんから、組写真形式にして応募されれば良かったのでは、などと書いたら無責任に過ぎるでしょうか。
う〜ん、主役ですか。
なんでしょう?
と、自分でも思っちゃいます。笑
幹線道路もなく、
車ですれ違うだけで
気をつかうような道が走る田舎の住宅街に
突如姿を現す、ガラーンとした空地のような駅。
列車の姿も人の姿もほとんどなく、
レールだけがたたずんでいる「美濃赤坂駅」
そんなような事を1枚のSSで表現しようと
欲張りに詰め込みすぎたようです。
あと、USO800の名を裏切るかのように
実在(リアル)にこだわってしまった為、
主役の存在がおろそかになってしまったのも
あると思います。
来年の為の勉強になりました!
ありがとうございました!
>USO800の名を裏切るかのように
あはは。それはあるかもですね!(ぉぃ
レビューの中でも幾度か書いているように、SS部門だと、演出が作り込み以上に大切になってくると思います。
でもUSO800鉄道さんの適材適所の部品配置のセンスにはいつもお世辞抜きで脱帽です!こちらこそ勉強になってます。