何が便利かといえば、何といっても、各部品のサイズがわかることですね。特に高さ。レイアウターでは高さ方向の情報が直感的につかみにくいので、部品の配置高度の調整にはいつも苦労してきましたが、今やだいぶラクになりました。
ただ、どうもあの部品カタログは表記の仕方がわかりにくいですよね。部品の寸法についても、どう読めばよいのか最初はちょっと戸惑いました。
<寸法はどこに書いてある?>
寸法は、赤枠で囲った「Model-Size(mm)」の箇所にミリメートル単位で記載されていました。数字の見方は、
Model-Size(mm) 横幅,縦幅,奥行き
です。ですから上図のTOMIX近郊住宅は、横幅69.5mm、縦幅(=高さ)44.5mm、奥行き51.5mm、ということになります。
というわけで今日は以上です、と言いたいところなんですが、まだもう少し続きます。
VRM4の部品の中には、単純に“部品の縦幅=部品の高さ”とは言い切れないものもあります。それは、一部が地中に埋もれるタイプの部品です。例えば鉄道柵や線路標識の多くは、高度設定をある程度適当にしても支柱が地面から浮いてしまうことがないように、地中に遊びを持たせたつくりになっています。
これらの部品について、カタログの縦幅情報を鵜呑みにしてしまうと、部品の高さを地中の遊び分だけ大きく見積もってしまうことになります。
それではどうすればよいでしょうか。I.MAGIC規格の鉄道柵を例に見てみましょう。
<部品の正しい高さを知るには?>
先ほど見た「Model-Size(mm)」の下にある、「Model-BBOX(mm)」の箇所に注目しましょう。
ここに記載されている数字は、ある部品のふちが、その部品の基準点から横幅、縦幅、奥行きの各方向に向かって最大何mmだけ離れているか、を表した数値です。部品の基準点というのは、その部品を回転させるときの中心となったり、造成した地形や他部品の上に積み重ねて配置するときの高度判定に使われる点です。
<基準点>
レイアウターで部品をクリックして選択したときに出る、赤い小さな十字が基準点です。ちなみに“基準点”というのは正式名称じゃないです。というか自分はこの点の正式名称を知らないんで、ここでは勝手に基準点と呼んでます。
で、もう一度部品カタログを見てみましょう。
<もう一度注目>
「Model-BBOX(mm)」に書かれている数字は、
Model-BBOX(mm)(左方向に,下方向に,奥に)-(右方向に,上方向に,手前に)
基準点から何mm離れているか、を表すわけです。
したがって、高さを知るには「下方向に」「上方向に」の部分に着目すればよく、上図の「鉄道柵A(PC)120mm」であれば地中の遊び4mm、高さ9.43mm、ということになります。
というわけで、VRM4部品カタログの寸法の見方でした。I.MAGICさん感謝状ください。
ここの欄は数字がごちゃごちゃなので見ようともしないできましたが、これからは適宜利用していきたいと思っています。