高さの計測には第4号のドラム缶部品を使いました。ドラム缶の高さを小数点第二位までの精度で調整し、遮断棹の下面とドラム缶底面の高さが一致したときを遮断棹の高さとします。
で、ついでに踏切を渡るほうの人形や自転車の高さも測ることにしました。人形はドラム缶が頭にちょうど乗っかったとき、自転車はサドルに乗っかったときの数値がその高さとなります。
<勇猛な被験者のみなさん>
TOMIX自転車は、全体的にサイズが小さいのが気になっていたので今回の実験台に選びました。カジュアルタイプとスポーツタイプの両方を計測していますが、これはタイプによってサドルの高さが異なるからです。
人形は、まず啓明さんが指摘するように、遮断機をくぐれてしまいそうな子供の代表として「I.MAGIC子供01」、VRM4では標準的な体格に見える「I.MAGIC駅員03」、そしてなんか背が高そうな「TOMIX歩行者2(下町)B」の3人です。
では計測結果を見てみましょう。
(1)「踏切遮断機(L)」・・・I.MAGIC規格の踏切遮断機。
計測値:7.30mm
換算値:109.5cm
(2)「TCS自動踏切・本体A」・・・TOMIX規格の踏切警報機兼遮断機。
計測値:12.04mm(遮断棹)、6.00mm(アスファルト路面)
換算値:96.0cm(アスファルト路面に対する高さ)
(3)「自転車カジュアルタイプ(G)」・・・TOMIXのママチャリ。
計測値:4.15mm
換算値:62.25cm
(4)「自転車スポーツタイプ(B)」・・・TOMIXのマウンテンバイクっぽいの。
計測値:5.25mm
換算値:78.75cm
(5)「子供01」
計測値:7.80mm
換算値:117.0cm
(6)「駅員03」
計測値:11.00mm
換算値:165.0cm
(7)「歩行者2(下町)B」
計測値:12.02mm
換算値:180.3cm
(2)のTCS自動踏切だけは、遮断機・警報機と嵩上げされた路面が一体化しているので、路面からの高さを計測しました。それ以外は全て0mmの地表面からの高さです。
さてまず遮断機の高さです。実物の高さがどれくらいかなんて知らないので検索してみたんですが、やっぱりそんなことを書いているサイトは皆無でした(笑
ひとつだけ見つかったのが、総務省のこのページです(なぜ総務省?)。これによると、遮断棹の高さは地面から80cmという基準があるようです。
これと計測結果を照らし合わせると、特にI.MAGICの遮断機は1mを越えていて、「子供01」の身長とあまり変わりません。啓明さんの指摘は確かに正しかったようです。
次は自転車のサドルの高さですが、これも普段何cmかなんて意識したことはなかったので簡単に調べました。この乏しい調査によれば、VRM4の自転車のうち「カジュアルタイプ」はサドル高が非常に低いですが、「スポーツタイプ」のほうはまあ標準的な高さのようです。
ただ、車輪径が19インチ弱程度しかありませんでした。サドルの高さはともかく、全体的なサイズはやはり小さいようです。
最後に人形部品の身長です。「子供01」は小学校低学年程度に見えるので妥当でしょう。意外なのは「駅員03」で、案外背が低いですね。自分とほとんど同じじゃないっすか。いっしょに牛乳飲もう。
「歩行者2(下町)B」も思ったほど長身ではありませんでした。もっとも彼は脚を曲げたポーズをとっているので、実際は190cm以上ありそうですね。
以上です。ところで人形を一通り眺めていて気付いたんですが、みなさん結構いろいろな服装をしています。長袖だったり、半袖だったり、コートを着ていたり(みんなやたら地味だけど・笑)。
駅の乗客なんかは気にせずランダムに並べてましたが、夏のレイアウトでコートを着た人がいたりしたらかわいそうですね。これからは気をつけます、と言いたいところですけど、やっぱり面倒だなー。
人形部品も田んぼみたいに「歩行者(夏服)01」とか季節をあわせてネーミングしてくれるとありがたいんですけど。
でもやっぱりVRMのはどう見ても高いですね。
計測していただいてスッキリしました
ありがとうございますv