と言っても、紹介するほど何かすごいことをやってるわけでもないんですが。
おとといも書いたように今回のビネットでは、ビネット上にあるレールは見せたくない部分をマイナス高度に埋めたエンドレスの一部、という構造になっています。
<要はこんな感じ>
画像を見たほうが早いですね。これで見かけ上は、ビネットの上を列車が行き交います。
「行き交います」と言うのは誇大宣伝ではなくて、マイナス高度に埋めて隠してある区間に待避線を設けたりし、複数の編成を配置してスクリプトで制御すれば、双方向から色々な車種の列車がやってくる、なんていうシチュエーションも可能です。
なまじ全区間が見えている一般のレイアウトより、ブラックボックス的に地下で好きな仕掛けが組めるビネットのほうが、VRMにおいてはバラエティ豊かな列車群を楽しめるかもしれません。
さて、肝心の手法ですが、実際いたって単純であります。
<黄色のレールに注目>
黄色く表示されているレールは、見かけ上ビネットの末端にあたるレールに接続されているレールです(末端にあたるレールそのものではありません)。このレールの両端に極端な高度差をつければ、見掛けを損なうことなくレールを地下に潜らせることが出来ます。
<ビネットの末端。しかし実は地下への入口>
この画像は上のレイアウターの画像では左側の地下潜行部分(34mm直線レールが黄色くなっている箇所)です。
少なくとも、遠目に見れば全く違和感はありません。近くで見ても、仕掛けがあるのだと意識しなければ問題ないと思います。
とはいえこのビネット、いいこと尽くめではありません。失態を演じるのは車両です。
<大失態>
これでは地下の秘密組織(ギミック)の存在がバレバレです。こればかりはどうしようもないのであります。したがっておわかりとは思いますが、末端部分が高架線となっているビネットではこの方法は使えません(工夫次第ですが)。
逆に、このビネットの反対側のように、末端がトンネルの中に入ってしまっていれば、車両がどんなにアクロバティックなランドダイビングを試みようとも、鑑賞者の目に触れることはありません。
ですから山陽新幹線の新神戸駅のように、両側をトンネルで囲まれた場所が「走るビネット」に最適なシチュエーションと言えましょう。
ちなみにコレを完成させたと言う方がもしいらっしゃいましたら、至急連絡ください。45-50sは感涙に咽ぶことでしょう。