今日の前半の話題は、このブログで恒例となりつつある「VRMは鉄道シミュレーターか、鉄道模型シミュレーターか」であります。これが、今や偏屈な自分だけが感じる違和感なのか、それともネットVRMユーザーの皆さんに広範に見られるものなのかはわかりませんが。
いや、実際のところ「VRMは鉄道シミュレーターか、鉄道模型シミュレーターか」(長いな、コレ)ということはどうでもいいのです。なぜならこの疑問は、実は一方の仮定が容易に否定されうるからです。
VRMは鉄道シミュレーターではありません。
TRAINZなど他の鉄道ゲームソフトとの比較をすれば明らかです。
VRMはTRAINZのように乗客の乗降や貨物の積み下ろしなどが出来るわけではありませんし、スクリプトで擬似的に再現可能になったとはいえ、保安装置もありません。それに鉄道システムの会社としての面は全く再現されていません。運転方法も実際の鉄道を再現していると言うにはかなり弱いです。
VRMは鉄道システムのあらゆる面のうち「鉄道車両の走行情景」のみの再現を行っているに過ぎませんから、いわゆる文字通りの鉄道シミュレーターと呼ぶには全く不適格なのです。
ではVRMは鉄道模型シミュレーターでしょうか。
この記事で書いたように、VRMを鉄道模型シミュレーターであると言い切ることは出来ません。「つくる楽しみ」もしくは前述の「鉄道車両の走行情景」をシミュレートしていると解釈するならば、VRMは鉄道模型シミュレーターであると言うことは妥当でしょう。
然るにVRMは現実の鉄道模型を再現しきれていない、地形表現など随所に鉄道模型とは表現方法が異なる部分がある、ということを無視してはいけません。
観念的、概念的に見ればVRMは鉄道模型そのものなのです。しかし具体的な手法がかなりの度合いにおいて鉄道模型と異なっているために違和感が生じ、それが少なくとも自分の場合、「VRMは鉄道シミュレーターか、鉄道模型シミュレーターか」という疑問に転じたのです。
言うなれば、遠くにある千円札と一万円札を見て「お札だ!」と駆け寄ってみた所、実は全然金額が違っていた、という不和感です(VRMと鉄道模型の場合、金額の大小と違い対等な意味での相違ですが)。あるいは携帯電話とPHSの違いとでも言いましょうか。
さて、そこで話題をVRMのユーザビリティに転じましょう。
はじめてVRMを知ったときはこのようなケースが少なくないようです。遠くから(=概念的な観点から)見てVRMを鉄道模型のPC版だと思って入手し、いざ近くで見てみると(=具体的に使ってみると)一部で悪名高いCAD風のレイアウター画面や使い勝手のよくない地形ツールに悩まされる。
これはつまり「購入者の認識と実物のズレ」と「絶対的なユーザビリティの低さ」が相乗してVRMの評価を押し下げていると言えます。
前者「購入者の認識と実物のズレ」の主犯はVRMの鉄道模型シミュレーターという呼称にあることは明らかです。しかし言うまでもなくVRMが鉄道模型シミュレーターであることを完全に捨て去ることはできませんし、そのようなことを目指すべきでもありません。
したがってよりユーザーに受け入れやすいソフトにするためには、後者「絶対的なユーザビリティの低さ」の改善が不可欠です。そこで後者をもう少し解剖してみることにします。
きのう、自分が初めてVRMに接したとき「比較的容易にレイアウト作りが進められるように思われた」と書いたのは決して自慢ではありません。線路をつなぐとか建物を置くとか、基本的な使い方においてはVRMは直感的に使えるよいソフトだと思います(自分の場合、CAD風画面をいかにも設計画面ぽくてカッコいいなぁ、と素直に受け入れられたのもプラスだったようです)。
では何が問題かと言えば、自分が思い当たるのは二つです。一つは地形ツールの使いにくさ。地形テクスチャと高度設定が同時に確認できないことは不便ですし、何より縦横無尽に駆け巡るレールの高度と地面の高度を寸分の狂いなくあわせることが今でも一苦労です。
これは「造成」機能の精度の低さを改善するだけでもかなり良くなると思います。
また、地形編集(特に高度設定)にロックを設けられると便利ではないでしょうか。例えばレールに沿って地形編集をロックし、石膏ブラシでレール周辺を盛れば簡単に切り通しを作ることが出来ます。地形ツールの不便な点は、ツールの効果を及ぼしたくないところにもちょっとした手元の狂いで及んでしまうことにもあるからです。
ちなみにVRM4で石膏ブラシやサンドペーパーなどのツールの及ぶ範囲が円で明確に示されるようになったのは、素晴らしい改良だと思います。
次に、部品が多数重なるとわかりにくいというのがもう一つの課題です。高架や地下駅の作り方についての質問が絶えない一因はここにあります。高度を視覚的に確認できないため、同じ地点に多数の部品が重なるとわけがわからなくなるユーザーが出てくるのです。
細かい話では、3つの部品が重なっていてそのうち2つだけ複数選択したくてもできない、というのもしばしば不便に感じられます。
こちらは根本的な解決をするにはTRAINZタイプのレイアウターを装備するといった方法しか自分には思いつきません。根が深い問題と言えそうです。
ただ、ghostさんのテンプレート構想へのコメントでも書いたのですが、ビュアーをカラー版とCAD版で行き来できるようにすると、かなりレイアウターとビュアーの往復という作業が減るのではないかと思います。
レイアウターがカラーになれば航空写真を見ながらレイアウトを作るようなものですから、ビギナーでも今よりはやりやすいのではないでしょうか。特にVRM4からは部品を積み重ねるという新機能ができましたが、これはカラー版レイアウターと親和性が高いと思います。
この方式だと、レールが地面に埋もれてもレイアウターの段階ですぐわかり、手直しも容易というメリットもあります。
さて、最後に残るビギナーにとっての強敵はスクリプトです。これは「スクリプトがなくてもVRM4は遊べます」ということをI.MAGICがきちんと表明することが大切です。
それに加えて車両のライト類は初期状態で点灯にするとか、ポイントの制御は最高速度と同じくスクリプトなしでもできるようにするなど「ビギナーがもとめるある程度の機能はスクリプトなしで可能にする」細かい改良さえ成されれば、決して致命的にはならないと考えます。
個人的にVRM4はかなり過渡期のソフトという印象が強いです。なんだか“むき出し”の感が強いスクリプトの実装がやはりそう思わせているのかもしれませんが、安定感があるVRM3と比べて、暗中模索という言葉がまさに相応しいソフトに思われます。
それだけにVRM5はとても素晴らしいソフトに仕上がる期待があるのですが、気が早すぎますか、そうですか。
2006年01月13日
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Excerpt: fox氏がこの週末に続けて公開されたこれとこれについて一言。おそらく、氏が一番言いたいのは、手間のかかる事が軽視されて、容易に行なう事が重視されやすい環境では、表現力の根幹にある知識と経験の積み重ねは...
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子が存在する公立学校から出きる子だけの
有名私立学校に ある日突然学校が変わったようなもんですな。
この件のコメントナシね。めんどくさいからね。ただ その通りと思っただけだから 一応報告ね。これでおしまい